バレンシア州カステジョン県ラ・ヴァイ・ドゥイショーのサン・ジュゼップ洞窟で洞窟カヤックを楽しむ観光客

スペインで野外活動

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座って夕焼けを眺めたり、川が流れる峡谷をカタマランに乗って移動したり、四輪駆動車で国立公園を横切ったり…。つまりは、自然とつながる、ということです。行ってみたくなりませんか。屋外で時間を過ごすという行為は人生に大きな喜びをもたらしてくれます。これまでずっとそうでしたし、今は以前にも増して大きな喜びとなっています。世界を見に行くという願いを叶えるためにも、スペインを訪れ、新鮮な空気で肺を満たしてみませんか?こちらにご紹介するいくつかのアイデアはきっとあなたの興味を引くはずです。

  • バレンシア州カステジョン県ラ・ヴァイ・ドゥイショーのサン・ジュゼップ洞窟で洞窟カヤックを楽しむ観光客

    ヨーロッパで最も長い、航行可能な地下河川を探索する

    この川が流れているのはサン・ジュゼップ洞窟(カステジョン県のエスパダン山脈自然公園内にあります)で、2億5000万年前に形成された魅力的な風景を特徴としています。この地下河川は2,750メートルの長さを誇ります。うち800メートルは、鍾乳石や石筍を観賞しながらボートで移動することができます。特に有名な大小の洞内空間のなかには、「ディアナ湖」「青い湖」「サイフォンの空間」など、暗示的な名前が付けられているものもあります。 冒険がお好きなら、プロのガイドが同行する洞窟カヤックのアクティビティを予約するのもよいでしょう。また、ここで開催される音楽イベントは生涯忘れられないエクスペリエンスになるはずです。そのイベントとは「シンギン・イン・ザ・ケーブ」。アコースティック音楽のミニコンサートで、この洞窟でもっとも美しい湖のひとつ「コウモリの空間」に浮かぶボートの上からミュージシャンが歌います。 

  • 都市部にあるものとしてはヨーロッパで最も長いジップラインを滑り降りる

    この体験ができるのはトレドの市街地です。「三文化の都市」として知られるこの町で、そこに残る文化遺産を余すところなく発見したら、次はジップラインに挑戦してみませんか?というのも、旧市街には長さ180メートルのジップラインがかけ渡されているのです。美しいサン・マルティン橋に隣接した場所にあります。ですから、アドレナリンを感じるのはもちろんのこと、タホ川の上を飛びながら、まるでおとぎ話に出てくるような景色を眺めることができるでしょう。

  • アンダルシア州マラガ県にあるラス・ニエベス山脈国立公園の山々の眺め

    スペインでもっとも新しい国立公園を探索する

    その国立公園とはラス・ニエベス山脈国立公園です。マラガ県の内陸部にあり、スペインのすべての国立公園の中で最後に登録された公園です。洞窟探検やキャニオニング、ロッククライミングが趣味だという方は、洞窟や沼、地下道からなる驚くべき地下ネットワークがこの自然地帯に存在すると聞いたら胸が高鳴ることでしょう。実際、ここにはアンダルシア随一の深さを誇る深淵があり、その深さは1,101メートルにも及びます。この地域の白い村を訪れるルートを以上のすべての見どころに加えたなら、非の打ち所のないプランの完成です。なお、このルートは、徒歩でも、馬に乗ってでも、自転車でもたどることができます。エル・ブルゴ、モンダ、トロックス、パラウタ、ユンケラ、ロンダなどの美しい場所をぜひ訪れてください

  • 動物のうなり声を実際に聞いたことはありますか?

    極めて独特な自然のショーといえるもので、シカなどの動物が発する発情期特有の鳴き声で構成されています。この光景を目撃したいなら、検討すべき旅行先はモンフラグエ国立公園(カセレス地方)です。シカの繁殖期にあたる9月から10月にかけてお越しください。何百もの雄が大きな音を発することで、ライバルに自分の縄張りを示すとともに、その大きな角を使った戦いを挑んでいるのです。 野生の何十もの種を観察できるこの公園では素晴らしいエクスペリエンスを味わえます。また、スペインでもっとも保存状態がよいとされる洞窟画もいくつかあるほか、徒歩だけでなく四輪駆動車でもルートをたどることができるため、それ以外の方法ではアクセスできないような場所にも到達することができます。 そして最後のサプライズといえば、すぐ近くにバニョス・デ・モンテマヨールの町があることです。この町には有名な温泉療養リゾートがあり、ハードな一日の疲れを癒すのに最適です。

  • 世界最大のスターライト星空保護区で星を眺める

    場所は、アンダルシア州のシエラ・モレーナです。40万ヘクタール超の土地に、六つの自然公園があります。夜になると、天文台から観察するのと同じくらい澄んだ星空を肉眼で眺めることができます。この地域に点在する数々の展望台やいわゆる「星の宿泊施設」のおかげで、持続可能な観光のなかでも特に持続可能なものとされています。 「星の宿泊施設」とは?天体観測をするうえで特に戦略的な場所に位置する宿泊施設のことで、希望に応じて照明を消す、レイトチェックアウト可、天体観測に必要なアイテムを預かる、といったサービスを提供しています。 日が昇れば星は「輝きを失って」しまいますが、その一方で白い村や牧草地の美しさは輝き始めます。

  • 祭りを祝い、貯水池の水面に設けられたステージで踊る

    ラヌーサ(ウエスカ県サジェント・デ・ガジェゴ)では、毎年夏になると有名な文化フェスティバルが開催されます。ピレネー南部」と呼ばれる祭りです。このフェスティバルではこれまで世界の名だたるミュージシャンが演奏を行ってきましたが、その大きな魅力のひとつはラヌーサ貯水池に浮かぶステージであり、そこから望む景色は忘れられません。貯水池は、具体的にはアラゴン州のピレネー山脈中央に位置するテナ渓谷にあるため、音楽を聴くだけでなく、高い峰、氷河、一連の印象的な湖を眺めることもできます。ハイキング愛好者なら、ブンケレスのルートを歩かないわけにはいきません。 

  • カスティージャ・イ・レオン州パレンシア県フロミスタのカスティージャ運河に浮かぶ観光船

    カスティージャの中心部をボートで巡る

    カスティージャ・イ・レオンの中心部でボートに乗る?スペインでも一番の内陸部、しかも海から何百キロも離れた場所で?その通り!これを可能にしているのは、18世紀のスペインを代表する水力工学の結晶、そのスポットとはカスティージャ運河です。これは人工の運河で、あちこちの川の水を利用しながらパレンシア、バジャドリ、ブルゴスの各地域を通過します。船のルートは自然の中を進んでいくため、とても美しい道のりとなっています。閘門(こうもん)のおかげで船が水位差を巧みに吸収する様子に、目が釘付けになるでしょう。さらに、ツアーのコースの大部分は徒歩でも馬に乗ってでも進むことができるうえ、カヌーに乗って移動するという方法まであります。機会を利用して、 フロミスタ、エレーラ デ ピスエルガ、 メディナ デ リオセコなどの町を訪れてください。

  • カスティージャ・イ・レオン州サラマンカ県のラス・バトゥエカス=フランシア山脈自然公園にある人魚の彫刻の細部

    自然の中でアートを探す

    このアクティビティを楽しめる目的地はいくつも存在します。たとえば、マドリードのほど近くに「夢の谷」として知られる場所があります。シエラ・デル・リンコンはユネスコの生物圏保護区に登録されている一帯ですが、「夢の谷」はその中心に位置しています。「夢の谷」とは田園地帯をめぐるルートのことで、このルートに沿って進むと生い茂る松林の中を通り抜けることになります。松林ではさらに、プエブラ・デ・ラ・シエラ付近で50点ほどの野外彫刻を目にすることができます。ほかの場所についても知りたいですか?それではサラマンカ県はいかがでしょう。「アートと自然のルート」があります。ラス・バトゥエカス=フランシア山脈自然公園といったエリアにある4本の円形の小道を行くと、人魚の尾びれや野原の真ん中にある開け放たれた扉など、興味深い造形物が順番に現れます。カセレス の街からわずか14キロのところに、別の興味深い取り組みがあります。そのスポットとはヴォルフ・フォステル・マルパルティーダ美術館です。ヴォルフ・フォステル(国際的に名声を博したスペイン系ドイツ人の芸術家)によって設立されたもので、現代アートのコレクションが展示されているほか、ロス・バルエコスと呼ばれる場所の岩の間には彫刻も設置されています。

  • バスク州のコスタ・バスカの「フリッシュ」のルートにそびえる崖の眺め

    過去に向かって6000万年超をさかのぼる

    時の旅人に変身したいという夢はフリッシュのルートでかなえることができます。バスク地方の海岸線のうち、デバスマイアを結ぶ区間には断崖が約8キロメートルにわたって続いています。そこでは、恐竜の大絶滅のような、地球の地質史における重要な瞬間を目の当たりにすることができます。堂々とそびえる断崖(高さ150メートルに達するものもあります)を見つめながら、さまざまなハイキングルートを歩いたり、観光船に乗ったりすることができます。観光船ではさらに、ムトリクで行われていた捕鯨など、昔の生活様式についての説明も受けられます。 

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