スペイン各州のグルメ製品と特産品
手荷物に、休暇中の購入品を詰めるためのスペースを確保するのは容易ではありません。しかも、スペインでは州ごとに多種多様なグルメと工芸品がたくさんあるため、ショッピングの誘惑は何倍にも膨らみます。そこでおすすめなのが、グルメ製品のうち、そのパッケージ自体が独創的なお土産になるものや、サイズは小さいながらも格別なアイテムです。 交通手段に問題なく、スーツケースにスペインのエッセンスを入れられるショッピングやギフトのアイデアが必要ですか?それぞれの地域の特徴ある産品を発見するツアーをご提案します。
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アンダルシア州:エクストラバージンオリーブオイルを使った化粧品
アンダルシアの典型的なアイテムのなかには、スペイン南部のこの広大な州を特徴づける品があります。それが、ハエン、コルドバ、グラナダ、マラガといった県で生産される、最高品質のエクストラバージンオリーブオイルです。ペイントされたガラス容器やエメラルドの形をした瓶詰めの、さまざまな品種(ピクアル、ホジブランカ、アルベキーナなど)を組み合わせた魅力的なパックが見つかります。オリーブオイルよりも洗練された製品としては、エクストラバージンオリーブオイルの真珠(別名キャビア)や化粧品があります。オリーブオイルを主原料とした、オーガニック生産の上質な美容液・クリーム、石鹸、ジェルをぜひお試しください。自身のスキンケアにもプレゼントにも適しています。
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アラゴン州:テルエル産黒トリュフ
チョコレートでコーティングされた、アラゴン州名産の果物の砂糖漬けは定番です。砂糖漬けが入っている手作りの木箱は、果物を収穫する際に使われていた「かご」を再現したものです。さて、最もおいしい味覚を驚かせるために、 テルエル産の黒トリュフを探してみましょう。生トリュフもあれば缶詰もあり、またカモのパテやクリームチーズといった別の製品に練りこんである場合もあります。
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カスティージャ・イ・レオン州:「プレミアム」セシーナ
イベリコ豚の生ハムのほかにも、スペインには本格的なグルメ珍味と考えられている腸詰製品が存在します。それが、「セシーナ」と呼ばれる牛の生ハムです。国内でも特にレオン県で生産が盛んです。最長18か月に及ぶ熟成工程によって差別化が図られた、限定生産品をお試しください。真空パックにして持ち帰ることができます。
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カタルーニャ州:バルセロナの革製パノット
パノットとは水硬性セメントで作ったタイルのことで、1906年に、当時のバルセロナ市議会がアシャンプラ地区の道路の舗装用として選んだ五つのデザインのうちのひとつです。その花のモチーフはあらゆる種類のオブジェクトにインスピレーションを与え、財布、バッグ、革のブレスレットなどのエレガントな革製品にも影響を与えています。カタルーニャの首都で過ごした思い出を、素晴らしい職人技のチョコレートの形でお土産として持ち帰ることもできます。
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バレンシア州:手描きのシルク
バレンシアのパエリアを堪能した後は、アルブフェラ自然公園内で丹念に栽培されたお米を持ち帰りたくなるかもしれません。この米は伝統的な布袋に入って売られています。それに加えて絹のルートもたどる場合、手描きの見事なスカーフも、ぜひ手に入れたい逸品です。絹の博物館のミュージアムショップに行けば、地元出身の世界的な画家ホアキン・ソローリャの絵画を写したスカーフが見つかります。
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エクストレマドゥーラ州:ラ・ベラ産ピメントン
ラ・ベラ産のピメントンとは、その名の通りラ・ベラ地域で生産されるパプリカ・パウダーのことで、エクストレマドゥーラ産の製品のなかでも特に高い国際的知名度を誇るものです。これを生産するには、ハリーサ、オカレス、ヘロミン、ハランダ、ボラといった品種の赤パプリカを粉砕する必要があります。燻製ならではの、その独特な風味は、パプリカを燻煙乾燥する工程で生まれます。3つのバリエーション (スパイシー、スイート、ほろ苦い) が含まれたグルメ パックを購入すれば、後悔することはありません。
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ガリシア:コーヒーリキュール
ガリシア産シーフードの格別な味を忘れたくないという方は、缶詰(マテ貝、ムール貝、牡蠣など)と、ミニチュアボトルに入ったコーヒーリキュールや白オルホ(食後酒としてよく飲まれる蒸留酒)を詰め合わせた特別セットをお買い求めください。消費期限のないお土産をお探しなら、サルガデロスの陶磁器のお守りをチェックしてみましょう。そのオリジナルカタログにはギフトに最適なアイテムが満載です。
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バレアレス諸島:メノルカ島のサンダル
快適でエレガント、そしてあらゆる流行に負けない手作りのユニセックスシューズを手に入れたいですか?メノルカ島のサンダルは別名アバルカサンダルといい、メノルカ島で地元住民の作業靴として誕生したものです。今日、それらは地元の職人技と地域の文化的アイデンティティの象徴となっています。
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カナリア諸島:火山溶岩ジュエリー
カナリア諸島の独特な火山の景観は、地元の若い宝石商や職人の作品によく現れています。そのため、テイデ国立公園に代表される名所の鉱物を使用したジュエリーやアクセサリーが豊富です。カンラン石の緑の輝きに魅了されてください。カンラン石は、文化的に豊かな貴重な石であり、自然とカナリア諸島のジュエリー アートとのつながりを反映する優雅さと独占性の象徴です。
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マドリード:手造りのイチゴノキ酒
イチゴノキは独特の赤い実をつける低木で、マドリード市の紋章にもはっきりと描かれています。ジャムやシロップにも多用される地元のイチゴノキを原料に、濃厚なリキュールが作られます。職人の技を駆使した醸し(かもし)手法で製造されたものが最高級品とされます。スーツケースに入れやすい、ボトル入りのイチゴノキ酒もあります。
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ナバーラ:ロドーサペッパーの缶詰
ナバーラの農地で収穫された良質の農作物を世界のどこかに運ぶなら、グルメな野菜缶詰を選ぶのがよいでしょう。こうした缶詰は昨今、ますます洗練されたものになってきています。その好例が、人気の高いロドーサ産ピキージョピーマンです。タラやエビがフィリングとして詰められているものもあります。ヘルシーで栄養価が高く、しかもおいしいため、スペインでの休暇のお土産におすすめです。
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バスク州:「チストゥ」
バスク民謡の特徴的な音色を持ち歩くためのとっておきの方法は、チストゥを手に入れることです。チストゥはフルートのような形をした小さな管楽器で、バスクの農村で生まれたものです。黒檀、ツゲ、またはクルミの木で作られ、金属部分は通常、洋白、真鍮、さらには銀で作られています。この楽器は左手で演奏します。挑戦してみませんか。
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ムルシア州:キリスト降誕の場面の彫刻
伝統的なクリスマスのキリスト降誕の場面に関連する、独特の工芸品が好きな方にとって、ムルシア市のプエンテ・トシーノス地区は、こうした手彫りの人形を購入するのに最適な場所です。ムルシアの職人らは現在でも、地元出身の彫刻家フランシスコ・サルシージョが18世紀のスペインで発展させた伝統文化をかたくなに守っています。ムルシア市にはサルシージョの美術館もあり、見学できます。