バルボアのオブセルバトリオ・フェスティバル

音楽と自然:自然環境で開催される感動的な祭典

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スペインの音楽祭のプログラムには、最近の流行が取り入れられています。忘れられない自然の中でのコンサートの興奮を体験してみませんか?以下にご紹介する理想的な目的地を控えておきましょう。高山湖の周辺、神秘的な島、ブドウ畑など、会場は多岐にわたります。これから紹介するすべての提案に共通するものがあるとすれば、それは 持続可能性です。農村環境への敬意がステージの背景幕となり、音楽と自然がそこで完璧なダンスを踊ります。従来のフェスティバルと比較すると、ステージがより温かい雰囲気に包まれ、収容人数も一般的に少なめであることから、自然の中で行われるこの種のイベントには特別な魅力が宿っています。シーズンは春に始まり秋の初めまで続くため、この長い開催期間をうまく利用し、ご旅行に最適な自然たっぷりのサウンドトラックを選びましょう。

  • バルボアのオブセルバトリオ・フェスティバル

    5月と6月

    シーズン初めに行われるイベントのひとつがセグーラ音楽祭(アンダルシア州ハエン県)です。 5月末に開催されるこのイベントでは、卓越した音楽と田舎の空間の価値が組み合わされます。偉大なクラシック作曲家の演奏と、自然の中での夜明けのコンサート、フラメンコ、ダンス ショーが交互に行われます。こうしたイベントはすべて、すばらしいカソルラ、セグラおよびラス・ビジャス山脈自然公園とセグーラ・デ・ラ・シエラ村の象徴的な場所が会場となります。 2020年6月、サラゴサ(アラゴン州)のすぐ近くにあるモソータという町で、ボスケ・ソノーロが初開催されました。これは、住民が100人未満のこの町の過疎化を回避し、この地域の遺産と環境的価値を守ることに重点を置いたプロジェクトです。したがって、毎年ラインナップを構成する定評のあるポップ ロック アーティストのチケットが販売されるたびに、1本の木が植えられることになります。6月の最終週になると、レオン県のエル・ビエルソ地域(カスティージャ・イ・レオン州)にある穏やかなバルボア渓谷は、インディーズ系の音楽とアートであふれかえります。オブセルバトリオ・フェスティバル は、家族的な雰囲気と、アーティストと一般の人々との特別なつながりを誇っています。電子音楽、アンダーグラウンドの音色、オルタナティブを極めたDJのセッションなどに身をゆだねてみましょう。

  • ジャウジャ。ビネファー人形遣い

    7月

    スペインとヨーロッパの先駆的なイベントの1つを知りたい場合は、 国際ピリネオス スル文化フェスティバルがおすすめです。この祭典はテナ渓谷地域とセラブロ地域(ウエスカ県)の文化的象徴として30年以上にわたり開催されてきたもので、開催期間は7月いっぱいに及びます。メインステージが設営されるのは、サジェント・デ・ガジェゴ村とラヌーサ村の間にある貯水池です。まさにアラゴンのピレネー山脈の中心部です。シエラ・デル・セグラ(カスティーリャ・ラ・マンチャ州アルバセテ)の町を宣伝する目的で、シンガーソングライターのロザレンは、毎年 レトゥラルマ。このイベントにはスペインのポップスとロックシーンの著名なグループが集まり、7月中旬に開催され、キャンプ、グランピング、キャンピングカーエリアがあります。  即興演奏とミステリーに夢中になるには、ガリシアの シンサル フェスティバルほど最適なものはありません。この音楽祭は美しいサン・シモン島(ビゴ)で3日間にわたり開催されます。なお、このサン・シモン島はヨーロッパの自然保護区として「ナチューラ2000ネットワーク」に登録されています。また、アーティストのラインナップは当日まで伏せられています。

  • プレストソ・フェスト(アストゥリアス州のデガーニャ、イビアス、カンガス・デル・ナルセアの各渓谷で開催)

    8月

    グリーン・スペインにある自然の楽園を訪れると、また別のインディーズ音楽の祭典プレストソ・フェストに参加できます。8月初旬に、カンタブリア山脈の麓にあるナルセア、デガーニャおよびイビアスの泉自然公園アストゥリアス州)の渓谷を使って行われるもので、カーボンニュートラルを実現するイベントとなることを目指しています。同じくアストゥリアス州で8月中旬に開催される無料フェスティバル「ソングス・フォー・アン・ユアン・デー」では、サリナス・ビーチ脇の小さな森を会場に、二晩連続でライブ音楽が楽しめます。これと同様に、月末にはオソーナ地域(バルセロナ県)にあるサウ貯水池でビオリトゥメ・フェスティバルが開催されます。この100%エコなイベントでは、フォーク、ラップ、DJセッションといった多彩な曲目を海外アーティストが4日間にわたって披露するほか、参加者に手作り石鹸が配布されるなど、環境への配慮に関連した独自の取り組みも行われます。

  • サン・ビセンテ・デ・ソンシエラ、ラ・リオハ

    9月と10月

    ロス・シロスの北フェスティバル(テネリフェ島)は、環境に対する意識と環境教育を促進することを目的としたエコな文化イベントです。このイベントには、音楽パフォーマンスに加えて、持続可能な工芸品や健康的な食品を促進するためのワークショップ、トーク、展示会、マーケットが含まれます。最後にヴィンタエ・ワイン・フェストをご紹介します。この音楽祭のおかげで、毎年9月末のサン・ビセンテ・デ・ラ・ソンシエラ村(ラ・リオハ州)は数日間、フェスティバルのテーマにどっぷりと浸ります。最近ではサーカスやローマ帝国がテーマに据えられてきました。主催者の指示に従って、その年のテーマに合わせた衣装を準備し、チャランガやバトゥカーダの音楽に酔いしれ、この地域の美食とおいしいワインを楽しみましょう。