カスティージャ-ラ・マンチャ州シウダ・レアル県にあるタブラス・デ・ダイミエル国立公園を訪れた観光客

カスティージャ-ラ・マンチャの自然豊かな小道

カスティージャ-ラ・マンチャ

カスティージャ-ラ・マンチャの豊かな自然は誰の目にも明らかです。2つの国立公園、7つの自然公園、6つの河川保護区を擁しており、それらを数え上げたらきりがありません。そのため、毎年この地域の小道を歩むすべての幸運な人々がこの州に魅了されてしまうのは至極当然のことなのです。以下を読み進めれば、ドン・キホーテの地を走るもっとも印象的なルートをいくつか発見することができるでしょう。

  • カスティージャ-ラ・マンチャ州グアダラハラ県にあるバランコ・デ・ラ・オスの眺め

    バランコ・デ・ラ・オス(グアダラハラ県)

    このルートを旅するということは、アルト・タホ自然公園に分け入っていくことを意味します。この場所は17万4千ヘクタール超の面積を誇り、森や天然の峡谷で埋め尽くされています。峡谷は、イベリア半島最長(1,007キロメートル)の川として有名なタホ川の川床に沿って伸びています。グアダラハラ県に位置するバランコ・デ・ラ・オスのルートでは、河川起源の見事な峡谷を目の当たりにすることでしょう。そこを流れるのはガジョ川といい、タホ川の支流のひとつです。コルドゥエンテの町を出発するこの周回ルートは、カスティージャ-ラ・マンチャを訪れる自然愛好家なら必ずたどるべきルートといえます。

  • カスティージャ-ラ・マンチャ州トレド県にあるバランカス・デ・カストレホン・イ・カラーニャの眺め

    バランカス・デ・カストレホン・イ・カラーニャ(トレド県)

    間違いなく、トレド市は歴史が詰まった場所です。その証拠に、そこにはいくつかのモニュメント、たとえば威厳あるゴシック様式の大聖堂クリスト・デ・ラ・ルスのモスクトランシトのシナゴーグなどがあります。ただし、この歴史的特徴をこの地域ならではの自然で補完したいなら、ダウンタウンからバランカス・デ・カストレホン・イ・カラーニャまで、30キロメートル移動するだけでよいのです。そこには映画のような風景が広がっており、風とタホ川の流れによる浸食で形成された、赤みを帯びた粘土の急勾配が印象的です。この自然の至宝は4キロメートルのルートを通して堪能することができます。このルートをたどってみませんか?

  • カスティージャ-ラ・マンチャ州クエンカ県にあるクエルボ川の源流の眺め

    クエルボ川の源流へ向かうルート(クエンカ県)

    クエンカスペインでのハイキングを楽しむのに理想的な場所です。実際、カスティージャ-ラ・マンチャ州に属するこの県にはセラニア・デ・クエンカ自然公園があり、7万3千ヘクタールの敷地に見事な岩層と小道が広がっています。この比類ない土地の必見スポットといえば、1999年に天然記念物に指定されたクエルボ川の源流です。トラガセテ村のほど近くにあるこの水源では、この土地の特徴的な動植物が繰り広げる独特のショーを鑑賞することができます。

  • カスティージャ-ラ・マンチャ州シウダ・レアル県にあるタブラス・デ・ダイミエル国立公園を訪れた観光客

    タブラス・デ・ダイミエルを通るルート(シウダ・レアル県)

    シウダ・レアル県にお越しの際は、迷わずタブラス・デ・ダイミエル国立公園に足を運んでみましょう。ここはスペインでも珍しい湿地で、木製の歩道や橋を渡りながら印象的な自然風景を眺めることができます。水鳥がお好きな方にお知らせすると、この場所はスペイン有数の水鳥のバードウォッチングスポットとなっています。この場所に加えて、カスティージャ-ラ・マンチャ州にある、ほかの自治体を訪れることもお忘れなく。アルマグロバルデペニャスシウダ・レアルなどの町がこの独特な環境のなかにたたずんでいます。

  • エスクルトゥーラス・デ・ボガーラのルート(アルバセテ県)

    芸術も自然も大好きという方に最適なルートです。ルート上には石製や木製の彫刻が50点超も存在し、マデラ川の峡谷が縁取る道のりの絶景と融合しています。ここボガーラはアルバセテ県に属しています。長さ6キロメートルのルートに、スペイン全国の彫刻家による作品が設置されています。さっそくこの小道を訪れてみませんか?ここにはスペインの芸術があふれています。

ご紹介したものは、カスティージャ-ラ・マンチャ有数の印象的な小道の数例にすぎません。自然に満ちたこの州は、新鮮な空気を吸い、独特な風景を発見し、ルートを楽しむのにぴったりの場所です。訪れてみませんか?