バスク州ギプスコア県に連なるアララール山脈のチンドキ山にいる観光客

ゴイエリ地域:2015年度 EDEN 賞

バスク

この地域は、バスク州ではその中心部、ギプスコア県ではその南東に位置しており、州内にある3つの県都のいずれからもアクセスしやすい場所にあります。3つの県都とは、ビトリア、ドノスティア=サン・セバスティアン、ビルバオのことです。 この地域には魅力あふれる村が18村ありますが、そのほとんどは人口が1,000人に満たないため、静謐を楽しむことができます。文化や遺産が新鮮な空気と共存している村、山間部に建つ宿泊可能な農家、そして息をのむような風景がアララール自然公園とアイスコーリ=アラッツ自然公園に存在しています。こうした場所で数日を過ごすこと、それはすなわち、確実に日常から切り離されることを意味します。地元のグルメもまた、別の魅力を放っています。実際このゴイエリ地域は、ご当地プロジェクト「ゴイエリ・ガストロノミカ——イディアサバルの領地——」を通して推進した美食分野における持続可能性への取り組みが評価され、2015年度の EDEN(ヨーロッパの優れた観光地)賞を受賞しています。

グルメの選択肢

バスク州のこの地域に旅行すると、地元の特産品に関連するアクティビティをいくつか楽しむことができます。たとえば、中世以来、毎週水曜日に開かれているオルディシア市場に行けば、トマト、レネット種のリンゴ、キノコ類、フダンソウなどが売られているほか、そうした農産物の生産者本人に会うこともできます。ほかのアイデアとしては、デリカトゥスを訪れてみるのもよいでしょう。この施設は食生活とグルメをテーマにした博物館兼ビジターセンターで、オルディシアにあります。チーズ工場の見学もスケジュールに加えておきましょう。世界有数のチーズと考えられている、あの有名なイディアサバルチーズをテイスティングすることができます。このチーズの名前の由来となったイディアサバル村まで足を運び、テイスティングもできるビジターセンターを訪れてみてはいかがでしょうか。グルメのエクスペリエンスをもっと味わいたい?ゴイエリの歴史遺産を象徴するようなスポットに行けば、タロス(とうもろこし粉のクレープ)の作り方を学べます。そのスポットとはイガルサ史跡群の中世の粉挽き場のことで、ベアサインという町にあります。史跡群の見学コースには、宮殿、人里離れた礼拝堂、鍛冶場、橋、木造ダムの遺構が含まれます。なお、この木造ダムは16世紀に作られたもので、ヨーロッパでは唯一の遺構です。家族旅行の場合は特に貴重なエクスペリエンスになるでしょう  

イディアサバルチーズ

ほかの典型的製品

イディアサバルチーズを試すことはもとより、ゴイエリで食事をとるということは、バスク地方の田舎料理にどっぷり浸かることを意味します。タラのオムレツやチュレトン、リブの炭火焼きを味わうことができます。シードルのグラスを添えた魚のグリル、ベアサイン産ブラッドソーセージとインゲン豆の煮込みなどもあります。また、ゴイエリでしか手に入らない地ビール「バサーベ」を堪能するのもよいでしょう。年間生産量30,000本のうち、そのすべてがこの地域で消費されてしまうビールです。一方で、地域全体を通してもっとも有名なワインといえるのがチャコリです。オラベリアにはオーガニックチャコリを生産している家族経営の小さなワイナリーがあり、見学もできます。 

タラのオムレツ

この地域を訪れるのに最適な時期

この地域への旅行は季節を問わず楽しめます。ただし、料理に興味がある場合、グルメフェアが盛んな秋の間がおすすめです。いくつか例を挙げるなら?イディアサバルでは10月9日にバスク地方の羊飼いたちによるイディアサバルチーズ・チャンピオンシップが開催され、この名高いチーズのトップクラスの生産者が集結します。 アイスコーリ=アラッツ自然公園内のセガーマ村では11月12日にサン・マルティンの家畜見本市が開かれ、牛や馬に加え、数百頭もの羊やヤギが村にあふれかえります。ガビリアでは11月20日にレネット種のリンゴ祭りが盛大に行われます。このリンゴを原料とする絶品のシードルはゴイエリのどのシードル専門店でも味わうことができます。とはいえ、今回ご紹介したものは、秋に開催される多くのグルメイベントの一例にすぎません。  この地域にある中世の村や、実践できる多くのスポーツについてもっと知りたいという方は、次のサイトでその詳細をご確認ください。 https://goierriturismo.com/ 

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