バレンシアのアルブフェラ自然公園
貴重な自然地帯「ラ・アルブフェラ」
かつては海に面した湾だったものが、今では淡水湖に姿を変え、スペインで最も重要な湿地帯のひとつに数えられています。
この湖は、国際的に重要な湿地一覧(ラムサール条約)に登録されています。さらに、ZEPA区域(鳥類特別保護区)にも指定されています。この指定の対象となっているのは、ラ・アルブフェラ湖とその湿地環境、ならびに、その両者に隣接する砂州(さす)または砂嘴(さし)(「デーサ・デル・サレール」と呼ばれています)です。保護区には、バレンシア、アルファファル、セダビー、カタロハ、マサナッサ、アルバル、ベニパレル、シジャ、ソジャーナ、スエカ、クジェラ、アルバラット・デ・ラ・リベラやアルヘメシといった自治体の一部が含まれます。アルブフェラ湖は、バレンシアからクジェラにかけて伸びる砂嘴(さし)が、およそ30キロメートルにわたって沈下したことで生まれた湖です。アルブフェラの輪郭は不規則で、最も幅が広い場所の直径は約6キロメートルになります。湖は、水路や湾口を介して海とつながっています。水路や湾口をゲートによって開閉することで、湖の水量が調整されています。アルブフェラの内部には6つの小さな島があり、それぞれ「マタ・デル・ファング」「マテタ・デ・バイシュ」「マタ・デ・ラ・バーラ」「マタ・デ・ランティーナ」「マタ・デ・サン・ロック」「マタ・デル・レイ」といいます。また、最初の入植者と思われる人たちの遺骨も発見されています。この場所の住民が従事してきた活動としては、特に米の栽培が際立っています。この米作りがアルブフェラの存続に深く関わっていることの一番の理由としては、収穫のたびに特別な収入をもたらしてくれるはずの、何メートルもの耕作面積を確保するのに苦労した経験を持つことが挙げられます。
バレンシアのアルブフェラ自然公園
46012 バレンシア-バレンシア (バレンシア州)
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知っておくべきこと
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文化情報
湖それ自体を海から隔てているのは、長さ約1キロメートルの砂の帯でできたデーサ・デル・サレールです。さらに、アルブフェラ公園の南側には、あまり知られてはいませんが、バッサ・デ・サン・リョレンス(聖ラウレンティウスの池)と呼ばれる別の小さなラグーンもあります。これはおそらく、バレンシアからアルブフェラを隔離したのと同じ浅瀬によって、小さな潟が出口を失ったことの結果だと考えられます。
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環境情報
この地域の特徴は豊富な草地とヨシ原です。水に常時浸っているところでは、ガマ、草地、ヨシ原が見られます。
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観光情報
ラコー・デ・ロジャとカバジェリサスという2つのビジターセンターがあります。どちらもラコー・デ・ロジャ生態系保護区に位置しており、エル・パルマル道路からアクセスすることができます。
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