ロス・ティロス生家博物館
グラナダを知るためのスポット
この博物館はロス・ティロスの家に設置されています。16世紀にルネッサンス様式で造られたこの建物においては、トロイアの戦士たちを模した彫刻が飾られているファサードがひときわ目を引きます。
開館は1929年で、その所蔵品を構成しているのは、17~19世紀の絵画、グラナダのバロック様式彫刻、ファハラウサの陶器、庶民が使用していた布地、そして19世紀の家具のコレクションです。展示品の中でも特筆に値するものとして、素描や水彩画、版画、リトグラフのほか、市内の様子やモニュメントを撮影した写真のコレクションがあげられます。同博物館には定期刊行物資料室および文書保管所も併設されています。定期刊行物資料室はグラナダにまつわるトピックに特化した図書室であり、文書保管所ではバルタサール・マルティネス・ドゥランやフランシスコ・デ・パウラ=バジャダール・セラーノ、アントニオ・ガジェーゴ・ブリーンなどの著作を見ることができます。館内でもとりわけ興味深い展示室として、ロマンチックな旅行者にぴったりの、ワシントン・アーヴィングの人物像に焦点を当てた展示室のほか、産業工芸の展示室やヒターノ(スペインジプシー)の世界を取り上げた展示室があります。メインホールは「黄金の厩舎」と呼ばれ、その天井には多色で彩られた壮麗な装飾がほどこされています。この家はグラナダ・ベネガス一族が所有していたもので、その外観は要塞そのものです。塔は正方形で、仕上げにはマーロン(胸壁の一部)が備えつけられています。
ロス・ティロス生家博物館
Calle Pavaneras, 19
18009 Granada, グラナダ (アンダルシア)
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